赤いSoulが浅葱色に変わったトキ。
朝霞「……どちらかと決める必要はないと思います。女として生きることも男として生きることも。決める必要はないと思うし、ご自分のしたいようにしたらいいと思いますよ。」

朝霞の答えは意外にも、私がほしい言葉そのものだった。
どちらでもよく、自分のしたいようにやればいい。


それは私の存在を、少なくとも朝霞だけでも認めてくれたようでうれしかった。

亜耶加「そ、か……。朝霞、ありがとうね。」

朝霞「?よくわかりませんが、どういたしまして。」

訳が分からない、といった顔で不思議そうにお礼を言われ、なんだかくすぐったい気持ちになった。

亜耶加「ん……これ四つとも、持って行っても大丈夫かな?」

朝霞「大丈夫ですよ。貸出期間や個数などは、対して決まってないので。」

亜耶加「そっか。これ、着替えってどうすればいいのかな?」

朝霞「服を持って、『これに着替えたい』って気持ちを持てば、服が自動的に入れ替わります。ただし、この空間でだけなので、袴なら問題なさそうですが、着物に関しては着付け方をお教えしましょうか。」

亜耶加「うん、お願いしようかな。」

朝霞「では、こちらへどうそ。」


私は、案内されてクローゼットルームの奥へ進んでいった。
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