俺にしとけよ。
可愛いブレザーに袖を通し、上機嫌に家を出た
「いってきまーす」
ガチャ
バチっ
玄関を開けると、向かいに住んでいるイケメンと目が合った
「お、愛じゃねぇか」
「綾斗か。おはよ。」
「綾斗かってなんだよ?俺じゃわりぃかよ?」
不機嫌そうに口を膨らませてるイケメンは、私の幼馴染み
「徹兄の爽やかな笑顔が見たかったの~!」
「兄貴の?てか、あいつが爽やか?有り得ねぇ~」
徹兄とは、綾斗のお兄さん
そして私の初恋の人
「徹兄は爽やかなの!綾斗と違って優しいし!」
「あぁ?俺だって優しくしてやってんだろ?」
「どこがよ?この前だって私のお菓子勝手に食べた癖に!」
「あれはお前が太ると思って食べてやったんだろ?」
ガミガミとお互いに言い合いをしながら登校した