君がすき
「じゃあままこっちだから」
「え、ままどこ行くの?」
「生徒は教室、親は体育館なの」
そう言ってままは、体育館側、すなわち私の行く方向とは反対側に歩いていった
私も行かなくちゃ…
まっすぐ歩いていくと下駄箱があって、その前に何人かの教師がいた
「クラス表どうぞ〜」
「あ、りがとうございます」
そう言うと、教師は、うさんくさい笑みを浮かべて、他の生徒にクラス表を渡していた
クラス表を見ると私は3組の34番だった
もうほとんど上履きに履き替えられていて、少し焦りを感じた
こんな風に焦りを感じながら中学生ライフを過ごしていくのかって考えると、それは嫌だ