君がすき
誘導係の先輩が教室前まで連れて行ってくれた
他のクラスに比べて3組は騒がしくて、教室に入るともうみんな仲良くなっている雰囲気だった
「あ、サチー!」
「ん、ユウカ」
名前を呼ばれて顔を上げると、ユウカがこっちに手を振っていた
「サチ、同じクラスになれたねー!」
「そうだね」
「ナコとミイも同じクラスだし、ほんとよかったよね!」
「ナコとミイもここなの?」
「そうだよー、見なかったの?」
「まあ、うん」
馬鹿だなあ、なんて言いながらユウカは私を席まで連れて行ってくれた
立ちっぱなしもあれだしさ、なんて言いながら。