君がすき
話していると担任が教室に入ってきた
みんなそれぞれの席に戻る
「このクラスの担任の富樫(とがし)です。教科は数年でーーー」
話しはじめた担任は落ち着いた口調で、この先生ならこのクラスで生きていける、そう思った
斜め前のシュンは時折あくびしたりして、きっと話しなんか聞いていないんだと思う
小学生のときと同じようにだらんと座っていて、シュンは変わっていないんだと思った
それにしても担任の話しはやけに長くて、睡魔が私を襲う
眠くて眠くて耐えられそうにない