きみが死ぬまでそばにいる
その後わたしたちは、あえて家とは反対方向の電車に乗って、適当な街に降りた。
そこで買い物をして、制服を着替え、夕方のホテルへと入る。
求めあうために、どうしてこんな不自由をしなければならないのか。そんな多少の不満と煩わしさは感じていたが、二人でいればそれすらも楽しい。
禁断の果実は、想像以上に甘く、まるでわたしたちを堕落させる毒だ。
わたしはそれに気づいていて、気づかないふりをした。
その日陸と一線を超えたわたしは、夢のように満たされた気分だった。
けれど、わたしたちが姉弟であることは何も変わってはいない。この先もただこの幸福が続くなんてことはありえない。
それでも、今だけはこの罪に溺れていたかった。
だから一緒に、禁忌を犯そう。
きみとなら、きっと地獄にすら堕ちていける。