冒険者の上下
いざっ。
 ザッ ザザッ
 「我が父上よ。我が民よ!偽りではなく、パテス軍がこちらに向かっている。つく頃には明日になるであろう。敗北したくなければ、準備をするのだ!」
 大きい声が、空に響く。 
ウォォォ! ヤルゾ!! 

皆の歓声が一気に聞こえてくる。

 「我が娘。フレデリカ。いや、ネストラよ。ここまでありがとう。戦いは私たちに任せて、旅に出るんだ!ネストラよ。旅がしたいのだろう。今まで本当にすまなかったな。」微笑みながらネストラの手を優しく包み込んだ。


 「なっ、なにを申しているのですか!いくら元は違えど、私はここの住民です!ここで私だけ戦わないなんて!私自身が許せません!一緒に戦わせてください!!」

 そう頼んだネストラは深く頭を下げる。
王は頼む。といい姫の瞳は強い眼差しとなった。
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