今日も僕等はこの場所で想いを募らせる



俺の気持ちを書いた紙は、いつも無残にもゴミ箱行き…




そろそろ、俺の我慢も限界、なんだよな…









『べっつに~!あんな男からのなんて読む必要ないもん!』




なんて言って、あっさりゴミ箱に捨てる、俺の想いー…







そろそろ俺の限界がきてます。



てか、爆発させてもいいすかね、この女に…。









これが最後だ、俺は自分に言い聞かせていつものようにノートの切れ端にいつもと同じ台詞を書いて、アイツの頭にそれを投げつける。







これも捨てられたら、アイツは本当に俺をなんとも思っていない証拠、そう考えよう。






けど、厭々にその紙をゴミ箱に投げ……










『お前さ!もう少しエコな女になれよ!

 何枚の紙が無駄になったと思ってんだよ、バーカ!』





思わず叫んでしまった。





これが最後、これが最後だからせめて読むだけはしろよ!







『てめぇ、いい加減見ろよ!』




叫ぶ、いや怒鳴るような言い方になってしまい、アイツは更に嫌そうな顔そ見せる。







けどな、せめて俺の想いを知ってから、俺の想いは受け取れないって言えよ。


いつも俺の想いに気付くこともしないで、ポイポイ投げ捨てやがって…。









でもしばらくしてアイツが瞳を揺らしながら、俺を見つめてきた。





やっと俺の気持ちに気付いたかー…






『バーカ、もっとエコな女になれよ、お前は…』







はぁ……




終わった、終わったよ、俺の恋は…








けど、気持ちは伝えたし、アイツも俺の気持ちを知ってくれたし、これでいいんだよな…










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