今日も僕等はこの場所で想いを募らせる
『先輩が羨ましいです…』
ストーカーはすっげー落ちた顔で、その女を見つめて話す。
『は?何、言ってんの…?』
『だって先輩はいつも同じ教室で、どんな瞬間もどんな顔も見れるじゃないですか。
私なんてお昼休みしかあの笑顔を見れないんですよ…?
先輩…私と代わってくださいよ!』
ストーカーの言葉に、クラスの女子も呆然としている。
『お前、めちゃめちゃ愛されてんな』
ダチの言葉に、俺も頷く。
過去に、こんなにも俺を想う女、いたか…?
いや、みんな寄ってくるけど、少し冷たい態度を取れば離れていく-…
あいつは?
あのストーカーはどうだろう。
不思議とそう思う自分がいる。