今日も僕等はこの場所で想いを募らせる
それは、やっぱり俺の写真だったー…
フォルダとかで分けてる感じじゃなさそうだったから面倒くさいけど一枚一枚消したつもりだったのに。
表示されている写真は、下校中にダチと歩く俺の姿を遠くから撮影したものなんだろう。
小さく映る俺、けど俺だって分かるー…
どんだけこの子は俺を撮影してんの?
どんだけこの子は俺のことが好きなの?
よく分からないストーカー女だけど、そんなに俺のことが好き?
それとも俺を撮影するのが好き?
知りたいような、知りたくないような…
けど前者だったら、俺をこっそり撮影してんのも許せるか…
ねぇ、どっち?
その困った顔でいいから、俺に教えてよ?
『きみ、いつも教室に来てるよね?』
『…あ……えっと……それはその先輩の満面の笑みをですね、どうしてもスマホに納めておきたかったというか…』
ゆでダコみたいに真っ赤な顔をしながら答えるストーカー女。
てか、なんだ…
撮影する方が好き、かー…
『……あっそ』
そう答えてみるも、なんだ?
撮影する行為が好きっていう答えが気にくわない。