今日も僕等はこの場所で想いを募らせる
手に取ったのはいいけれど。
どうせ悪口とかしか書いていないだろう、その紙を開こうとはどうしても思えない。
『ほらほら~早く読みなよ~?』
親友は楽しそうな様子だけれど、どうして私があの男からの紙を広げないといけないのよ?
『読まない、いらない』
そう言って、私の席のすぐ後ろにあるゴミ箱に向かって投げ捨てる。
投げられた紙は綺麗な弧を空中に描き、ゴミ箱に入っていく。
『お、一発で入りました、すごいすごい。
なんか今日はいいことがありそうな予感~』
一発でゴミ箱に投げ捨てられた私はルンルンで体を黒板側へと向けた。
『あ~ぁ~…旦那、可哀想~』
さっきまでとは違い、今度は親友の表情が暗くなるー…
『べっつに~!あんな男からのなんて読む必要ないもん』
その時だったー…