今日も僕等はこの場所で想いを募らせる
ーーコン
黒板を見つめようとした時、私の頭に何かが当たり、そしてその正体が机に落ちてきて露わになった。
『何、これ……』
いつものようにノートの切れ端が乱雑に折られた紙。
え、またあいつ?
本当にしつこい男だな。
私はその紙を厭々に手に取る。
すると、
『お前さ!もう少しエコな女になれよ!
何枚の紙が無駄になったと思ってんだよ、バーカ!』
私の大嫌いな男が私に視線を向けながら、そう叫んだ。
出た出た、本当に口の悪い男だよ、あいつは…。
そんなんだから、あんたからの紙を一度も開いてあげようとも思えないんだよ!
『もう何回も捨ててるんだから、こんなことやめてくれればいいのに』
私はいつものように体を回し、後ろのゴミ箱に向かって投げ捨てようと構える。
その時だったー…