今日も僕等はこの場所で想いを募らせる





ーーコン




黒板を見つめようとした時、私の頭に何かが当たり、そしてその正体が机に落ちてきて露わになった。







『何、これ……』




いつものようにノートの切れ端が乱雑に折られた紙。









え、またあいつ?




本当にしつこい男だな。







私はその紙を厭々に手に取る。






すると、





『お前さ!もう少しエコな女になれよ!
 何枚の紙が無駄になったと思ってんだよ、バーカ!』






私の大嫌いな男が私に視線を向けながら、そう叫んだ。






出た出た、本当に口の悪い男だよ、あいつは…。






そんなんだから、あんたからの紙を一度も開いてあげようとも思えないんだよ!









『もう何回も捨ててるんだから、こんなことやめてくれればいいのに』




私はいつものように体を回し、後ろのゴミ箱に向かって投げ捨てようと構える。







その時だったー…

















< 4 / 29 >

この作品をシェア

pagetop