今日も僕等はこの場所で想いを募らせる
『てめぇ、いい加減見ろよ!』
そう大嫌いなアイツに怒鳴られ、投げ捨てようとした手がぴたりと止まった。
その手をゆっくり下に降ろすと、アイツは私のことを睨むように見ていて、私は仕方なしにその紙を開く。
そこには、悪口ではなく、
きったない、あいつの字で、
“お前のことが好き”と書かれていたー…
『………へ……?』
“お前のことが好き”って…
アイツが私のことを好きってこと?
『もうやっと見た!
そういう内容だから、何度も読んであげなよって言ってたんだよ』
親友の言葉に、私はもう一度、大嫌い…なアイツを視線に入れた。
『バーカ、もっとエコな女になれよ、お前は…』
アイツはそう言って、頬を赤く染めて横を向いてしまった。
クラスにいた全員もこのやりとりにニヤケた顔をしていて…
『はい、旦那に返事してあげな』
親友にそう言われ、私は手に握られたままの紙に書かれた文字を見つめる。
“お前のことが好き”
うん、それなら提案があります。
私はシャーペンをサラサラと動かし、それに返事を書く。