今日も僕等はこの場所で想いを募らせる
だってアイツ、俺が声をかけてもシカトするし、
俺がどんなに騒ぎ立てても見てもくれねーし!
『ちゃんと言えないと既に落ちてるあんんたという株は更に落ちていくよ』
友達の言葉にグサリ…鋭利なものが俺の心臓を一突きする。
“既に落ちてる株”…
やっぱ、“馬鹿女”とか言うのが悪いのか…?
『だってアイツ、俺と話してくれねーんだもん。
てか顔合わせんのもすっげー嫌そうだし…』
『そりゃ…顔を合わせる度に“馬鹿女”とか言われて喜ぶ馬鹿女はいないでしょ?
そんな怒らせるようなこと言ってないで言うことさっさと言っちゃえよ、男なんだから!』
そう言うなり、アイツの友達も俺の元から離れていく。
言うこといっちゃえ、とか言うなら、せめてアイツに嫌がられずに済む、気持ちの伝え方を教えてから行けよ!……なんて心の中で叫ぶも届きっこない。
『…どうしたもんかな……』
そう呟く俺の目にふと入るものー…
クラスメートの女子が綺麗な用紙に何かを書き込んでいる…
『……あ!』
俺はひらめく。
アイツに俺の気持ちを伝える方法!
早速俺は女子が使ってる可愛い用紙ではなく、自分のノートの切れ端にいそいそとシャーペンを動かす。