華子(なこ)
突然の電話
平成27年4月22日夜8時頃治のケータイが鳴った。
俳優会館でやっと来月の支部総会での体験発表を書き終えた時だ。
見知らぬ番号。
「はいこちらはきりもんじ松村」
女の人の声だお客さんか?
「もしもし、おじさんですか?千葉の松村、華子(はなこ)です。覚えてますか?」
「おお、なこちゃんか。もちろん覚えてるよ。バレーばっかりやってた。
いくつになったの?」
「35です」
「ええっ!もうそんなに。結婚は?」
「まだしてません」
「信心のほうは?」
「勤行が精いっぱいで活動のほうは今一つです何かと忙しくて」
「そう、で?」
「父が倒れました。今病院に担ぎ込まれて。肺がんでもう末期だそうです」
「あの克彦が?」
「肝臓にも転移してて余命10日だそうです。今は薬で安定してますが」
「そう、10日か。危篤ではないんだな。意識は?」
「今はしっかりしてます。何かあったらまた電話しますので準備だけお願いします」
「分かった。ひろこさんは?」
「母はアキコ姉ちゃんの子供二人の面倒を見なければならず。妹のトコは今
こちらにいますがこの子はあてになりませんから」
「そうか、なこひとりで。仕事は?」
「船橋で小学校の先生をしてますが休みを取りました」
「わかった。準備しとく。大変だろうけど頑張れ。題目送るよ」
「ありがとうございます。ではよろしくお願いします」
俳優会館でやっと来月の支部総会での体験発表を書き終えた時だ。
見知らぬ番号。
「はいこちらはきりもんじ松村」
女の人の声だお客さんか?
「もしもし、おじさんですか?千葉の松村、華子(はなこ)です。覚えてますか?」
「おお、なこちゃんか。もちろん覚えてるよ。バレーばっかりやってた。
いくつになったの?」
「35です」
「ええっ!もうそんなに。結婚は?」
「まだしてません」
「信心のほうは?」
「勤行が精いっぱいで活動のほうは今一つです何かと忙しくて」
「そう、で?」
「父が倒れました。今病院に担ぎ込まれて。肺がんでもう末期だそうです」
「あの克彦が?」
「肝臓にも転移してて余命10日だそうです。今は薬で安定してますが」
「そう、10日か。危篤ではないんだな。意識は?」
「今はしっかりしてます。何かあったらまた電話しますので準備だけお願いします」
「分かった。ひろこさんは?」
「母はアキコ姉ちゃんの子供二人の面倒を見なければならず。妹のトコは今
こちらにいますがこの子はあてになりませんから」
「そうか、なこひとりで。仕事は?」
「船橋で小学校の先生をしてますが休みを取りました」
「わかった。準備しとく。大変だろうけど頑張れ。題目送るよ」
「ありがとうございます。ではよろしくお願いします」