もう一度…
「雅也君を取り巻く霊を一度に祓うのは、簡単なことじゃないの。

雅也君にも危険がある…
もしかしたら、戻って来られないかもしれない…

このたくさんの霊を祓ったとして、雅也君の意識が…絶対に戻るとは言えない…」

二人は俯いていた…
霊体となっている雅也君も……

そう……
邪悪な霊に取り憑かれている人…体から抜けてしまった霊体を体に戻すのは簡単なことではない。
一度、霊に取り憑かれた体に入るのは厳しいのだ…




しばらくしてミカが口を開いた。

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