もう一度…
『分かりました…
シオンさん、本当にありがとうございます……』
 
(ええ。
さあ、目を閉じて。私と重なるようにイメージするの。
そうしたら、私があなたを通すから。)

私がそう言うと、雅也くんは目を閉じた。

そして、タイミングを見て、
彼を私の中に通した。





優しく淡い光となった雅也くんは、
私の体に吸い込まれ、自分の体へと入ろうとした。

そのとき……

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