もう一度…
「どうして怒られなきゃいけないの…?
私は、人を助けた。
今回だけじゃない…今までに何回も!」


『人を助けたのはいいことよ…?
けれど、それであなたがここに来ちゃ、
意味がないでしょう……』


(ああ……お母さんを泣かせてしまった…
今回の仕事は危険かもしれない…そう分かってたのに
対処出来なかった……)


『シオン……
お前はまだ死んでない……
体がここにはない…いや、霊体というべきかな…
まだ微かに残ってる…

私たちは完全に死んでしまうと体が、透けるんだ。

お前には分かるね?
だから、早く自分の体に戻るんだ………』


< 138 / 291 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop