もう一度…
おじさんに連れられてやって来たのは、
お寺のような場所だった。

「ほら、着いたよ。
ここが神崎さんのいるところだ。」

「ありがとうございます! 
え…あ、あの、私”神崎さんに会いに来た”って言いましたっけ…?」

(言ってなかったような…)

「あはは…
君は”仁科の使い”と言っただろう?
仁科さん一家はここに来た時、必ず神崎さんに会いに来る。それに、君は”友達を助けて欲しくて”と言ったな?
仁科さん一家を助けられるのは、神崎さんしかいない。

驚かせてしまったようだね。
すまない。」


(この人…すごい…
でも、シオンの家族って…)


コンコン
「神崎さん…お客様ですよ…」


「はい…今そちらへ…」
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