もう一度…
「ねえ…
君さ、名前は?」

「私は、メイ…
高嶺 芽衣です。」


「メイか。あと、俺に何か聞きたいことというか質問、あるんじゃないのか?」


いきなりそう言われ少し、不思議に思った。

(どうしてわかったんだろう…
私、まだ何も言ってないのに…)

「…分かるよ。
心を読めるんだ…俺。」

「心を読む…?」

「そう。
言葉に出さなくても、相手が何を言っているか
分かるんだ。不思議…?というかあんまり、驚いてないね。」

「あ、私の友達にも心を読める人がいるから…」

「そっか。
じゃあその人も霊感とかあるのか?」

(霊感…なのかな…
シオンのは霊感というのかな…)

「ふーん…助けてほしい友だちって、
”シオン”って人?」

「えっ…?あ…心読んだんだね…
そう。私の大切な友達なんだ。」

神崎さんは、黙って俯いた。

「シオンか……でもまさかな……」

(?)

「あ、あの神崎さん…?大丈夫ですか…?」

「…君…その”シオン”って人の苗字は……?」


「へ?あ…
 
仁科…仁科紫音です」



!!!


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