もう一度…

「そして、仁科紫音だ。
彼女は生まれた時から、母親である瞳の力を受け継いでいる。

それも、母親より強く力を持って生まれてきた。

幼い頃から霊をみて、話してきた。
その力も成長するにつれて、より強くなっているみたいだな。そのせいで今回の”事故”が起きたんだ。

彼女は間違いなく霊能師だよ…それも強い…
もしかしたら、今の日本で一番最強なんじゃないかな…

母親は、心を読むことが出来なかったらしいけど、
シオンは心を読める…

人の心を読める霊能師は強い力を持っているが数少ない。
貴重な存在だよ……。」


(シオンってすごいんだ…)

「そうさ…仁科紫音はすごい。
けど、むやみに人を…いや霊を助けすぎなんだ。

だから、自分の身に危険が生じるんだよ…
加減を知らない…

母親もそのせいで、命を落としてる…」


(えっ！？)