もう一度…
「シオンの力は、お母さんよりも強いんだよね…?
それは小さい時からなんでしょ…?

小さい時は、その…シオンに何かが起こるとかなかったの?」

「もちろんあったさ。
あれは彼女が5才の時だったかな…
当時のシオンは力は強いけど、まだコントロールもできなかった。

自身が幽体離脱をして、霊界へと繋げてしまったんだ。

いわゆる、”あの世とこの世の間に行ってしまった”
ということだ。 

強力な力を持つシオンを、この世に戻すことは大変だった。

母親でも戻せず、俺の母親でさえ手をこまねいていた。



「それで?
シオンは、どうやって…?」



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