もう一度…
「…だ、だから、その…
け、結婚……のことだよ…

昔、婚約したときシオンが誓約書に書いたこと…」


「…クスッ…フフフ…」

思わず笑ってしまった。
すると聖は赤い顔をしながら

「な、何だよ! 
おかしいか…?その、気になってたから…」





「…ううん。
ちゃんと覚えてるよ…

あの日のこと…」



「ほ、ホントか!?
じゃあ…その…」

聖はここまで言いかけて、急に話すのを辞めてしまった。

そして、扉の外を気にし始めた…














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