もう一度…
「なんだ…驚かすんじゃないよ…
年寄りにはキツイ冗談だ……」


「悪い悪い…
………それで、何の用だったんだ…?」


しばらく二人で会話したあと、
町長さんは部屋に上がって私のところへ来た。




「…シオンちゃん……
もう、大丈夫か…?」 

へ……
 
「あ、はい…
ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした……」



「…いや…迷惑だなんて思ってない…
無事にこの町へ帰ってきてくれて、感謝してるよ……」 


「…そんなこと…
町長さん…私…この町へ帰ってきても良いんですか…?
10年前、あんな形でこの町を出たのに……」




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