もう一度…
最終章
今から、200年ほど前…
この幽案村に初めての災いが降りかかった。
そのとき村はとても豊かで、自然もあり、
村人は毎日、幸せに暮らしていた。
そんなとき、一人の子どもが産まれた。
その子は、強大な力を持っていた。
その子供が大人になったとき、この幽案村を造り上げた。
子どもは村の動物を従え、霊力を使った。
村には大雨が続き、作物は枯れ、
疫病が流行り、村人の大半が亡くなった。
当時の村人は、それを災いだと言った。
そして、原因がその子どもだと…。
そして、その子どもの力を封印しようと
いろんなことを試した。
けれど、力が強すぎて、普通の人間では太刀打ち出来なかった。
その時、空から一筋の明るい光が降り注いだ。
そして、村人が眩しさで目を閉じていたとき
そっと女の子が地に降りた。
その女の子は、子供に近づき
そっと手をかざした。
そして何かを唱えた。
すると、その子どもは力が抜けたように
地面に倒れた。
そして女の子は、
"この子の力は封印できた。
この子どもは霊界の邪悪な力を持って産まれてきてしまった。
そして村に災いを振り撒いてしまった。
この邪悪な力は、幽案村の外には出せない。
もし村から出せば命を狙われる。
だから、この地に封印する。
そして、この村を守りなさい。
邪悪な力が暴走しないように、力のあるものが
この村を治めよ。そうすれば、安泰だから。
言い伝えを残す。
これを守りなさい"
そう伝えて、女の子は消えた。