もう一度…

感じる……


小さな気配…

大きな木のところに立つ影のようなもの。


その影が、少しずつ形を作っていく。


そして、現れたのは小さな男の子だった。







『…たすけて』



蚊の泣くような声で助けを求めてくる。



「…大丈夫。
絶対に助けるから。」


私はそう言って男の子を抱きしめた。


< 278 / 291 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop