もう一度…
しばらく何も話せなかった。

見かねた担任が「…お父さんのことかい?それとも…
噂…されていること…?」と聞いてきた。

私は話した。
「理由は、いくつかあるんです。
でも、言っても信じてもらえない…絶対に。

誰にも分からないの。これだけは…」と。



校長先生は
「話せるところから、話してくれないかな…?
理由がないと、退学届も出せないんだ。
教育委員会での決まりで…ね…」と。




私は深呼吸して、話し始めた。
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