YOU ARE MADE HAPPY
「ん~とね…これのあいすがいい!!」

由衣は見た目はギャルめなのに中身は結構子供っぽい。

「りょーかい~」

そう言って俺はお金を払い、コンビニを出た。

静かに波打つ海をサイドに結構いいムードだった。

そんなムードの中、先に口を開いたのは由衣だった。

「あたしね、こーゆームードは好きな人と歩きたいなって思ってたの。」

由衣は話始めた。

「あたしにとって海ってなんとなく特別な気がするんだ。
 なんか静かで幻想的ってゆーか…そうゆうムード作ってくれるぢゃん?
 元カレの時もそうだったんだ。元カレ、海が好きだったんだけど、
 ささいなことでケンカして別れちゃった。」

「なんか俺…悪いことした気分…」

「そんなことないよ。夢、叶ったもん。」

「…え?」

「あたしの夢、今叶ってる。」

「…まぢ?」

「やっぱり気付いてなかったよね。まわりのコは気付いてたのに。
 気付いてなかったのりょうだけだよ。」

「え!?まぢかよ!」

「…付き合ってくれる?」

「…いいよ。多分…」

「多分ってなに?いいの?ダメなの?」

「…う、んいいよ」

こうして俺たちの付き合いは始まった。

実を言うと俺はその時、由衣のことが別に好きとかキライとかなかった。

だからだんだん好きになって行こうって決めた。
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