溺愛シンデレラ


後ろから感じる視線を「オール・無視」して少し歩くと


「うわぁ!」


王子様の部屋に勝るとも劣らないほどの部屋が。


「どうぞ?」


扉を開け、ニコリと微笑むその姿は王子そのもの。さっきまでの変態は本当に王子なのかと疑いたくなるほどの違いだ。


「あ、ありがとうございます。」


「ふふっ。そんなに緊張しなくても。そういえば、ちゃんと自己紹介していませんでしたね。アレンの弟で第2王子のシオンと申します。シオンとお呼びください。」



あ、あの王子様、アレンっていうんだ。

「わ、私は雫といいます。」


するとシオン様は不思議そうに首をかしげる。

「兄上はシンデレラと呼んでいましたが?」


あぁ、


「それにはちょっと理由があって。」


「その理由、聞かせていただいても?」


「構いませんよ。」


私は話始めた。

悪夢の始まりを















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