彼女が笑うと雨が降る
授業中。
さっきから私を見てニヤニヤしてる奴がいる。

あれは確か、
風紀員の佐籐 太陽…だったか?

……気持ち悪い。
なんなんだ本当にさっきから。
……イライラする。

お前みたいな偽善者大っ嫌いだ。

空を見れば雷だ。

‘雷’?
私は雨を降らすだけのはず……。

ははは、そっか。
イライラすると雷おちるんだ。

だんだん変なの身についてくな。


ニヤニヤしてる奴はやっぱニヤニヤしてる。

私は気にせず机に顔を伏せた。


放課後になり。
私は気持ちが落ち着いてきたので、
そそくさと教室を出た。

……出ようとした。

ニヤニヤしてた奴
‘私の中でこっそり《ニヤ太》と名付けたのは秘密だ’

が、扉をふさいでいた。
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