No one can replace 『貴方の代わりには、誰もなれない。』
何度も、なんども激しく抱かれて、
紗綾乃は、意識が飛んでしまった。

しばらくして、目が覚めた紗綾乃は、
圭吾を起こさないように
圭吾の唇にそっと口づけをして

痛みのある体にムチうって
洋服を拾い、着替えを済ませて
圭吾の自宅から離れた。


紗綾乃は、タクシーの中で涙が‥‥‥
‥‥止まらなかった。
でも、圭吾に抱かれたことは‥‥
後悔してない。

そして、圭吾の幸せを願いながら‥

たった、一人の妹の幸せを願えない
姉を許して欲しい
と、彩乃にあやまりながら‥

家路についた。


紗綾乃は、母親にだけ
ドイツでの住まないを知らせ

「子供は、彩乃だけだったと
思ってください。
親不孝な娘ですいません。」
と、伝えた。

母は、
「お父さんは、不器用な人だから。」
と言うが‥

紗綾乃は、首を振りながら



「お母さん‥‥
くれぐれも、身体に気をつけてね。

彩乃に圭吾さんと幸せになって

と伝えて下さい。」
と、言って

圭吾の家の鍵を
  母親に手渡した。
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