No one can replace 『貴方の代わりには、誰もなれない。』
Ⅹ 戸惑いとあなた
帰国の次の日、
彩乃は、母から作ってもらった
料理を持って······
圭吾の元へ

圭吾は、喜んでくれたが·····

「彩乃、
今までのと味付けが、
  違うような······気がする。」と

「えっ、そう?
ああっと·····味付けが、濃いかな?
と、思って母に味見してもらったの」
と、言うと。

「そうなの?僕は前のでいいよ。」
と、言われて

頭を抱える・・彩乃だった。

今日、圭吾の目の包帯がとれる。


圭吾は、
彩乃の付き添いの元、病院へと来た。

包帯を取り検査もして
先生の診察後、
「もう、大丈夫です。」
と、言ってもらい
両目とも、きちんと見えていて
ほっと胸を撫で下ろす。

圭吾は、彩乃と微笑みあった。

全てが終わり病院をでた所で

「あら?水上さん、
目の方も回復されたのですね。
良かったですね。
あ~、わかりませんね。
包帯されていたから・・・
病棟の看護師です。」
と、言われて

「ありがとうございます。
お世話になりました。
お声だけでしたから、
わからずにすみません。」
と、言うと。

「いいえ。
私達は、なにもしていませんよ。
毎日、付き添われてた
彼女さん?ですかね
一生懸命看病されていて、
羨ましかったですよ。
それでは、失礼します。」
と、言って去って行った。

圭吾は······
えっ、看病は?
そばにいる彩乃なのに、
まるで、違う人物みたいに
言われて········

彩乃を見ると

彩乃は、下を向いていた·····が·····
「あっ、圭吾。
今日は、大学に行かないと行けないの
忘れていたから行ってくるね。」
と、言うと走って行ってしまった。


圭吾は、一人···残され···考えていた······。。
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