No one can replace 『貴方の代わりには、誰もなれない。』
彩乃は、病院を出てから直ぐに
父親の敬介に電話して
「圭吾に付き添いが、
違う人だったとばれた。」
と、話した。
父・敬介は、
「彩乃が、行けない時間だけ、
別の人が行ってたから
その人の事だといいなさい」
言うので、話をあわせることになった。
圭吾の両親にも
それで、話を通した。
圭吾の両親は、
「圭吾の付き添いを
任せてしまい申し訳なかった。
とても助かった。」
と、言ってくれた。
圭吾は、改めて両親と彩乃に
そう、言われて
そうなのかな?······と·····
半信半疑だった·······
だが······
休んだ分の仕事が、
溜まっていて
毎日、多忙の日々の為
その事は、頭の片隅に追いやられた。
その間に、彩乃に食事を頼むが
出来合いものや、デリバリばかりで
いささか辟易して
言い合いになる事が増えていった。
喧嘩をする日々
圭吾は、ますます、仕事ばかりとなり
彩乃は、夜遊びを繰り返していた。
父・敬介は、
何度も彩乃に忠告するが
彩乃は、うるさがり
家に帰らない日もでてきて。
なんとか、しないと行けないと
思っていた。