No one can replace 『貴方の代わりには、誰もなれない。』

Ⅲ′真実とあなた

圭吾は、ドイツから帰国した次の日に

病院を尋ねた。
自分が、お世話になった病院だ。

当時の事を覚えている看護師さんを
探して······

たまたま、目の包帯が取れた日に
あった看護師さんを見つけて
話しを聞かせてもらった。

看護師さんは、
嫌な顔ひとつしないで
当時の事を·····話してくれた。

[　腰まである黒髪を１つに束ねて
目が大きくて、笑うとエクボがでる
とても、可愛い女性で
時々、絵や絵本見たいな物を書いて
いました。

書いているものに夢中になって
声をかけるまで気づかないことが
あると····
「内緒にしてくださいね。」]
と、言っていた·····と。

「ちなみに、先日
水上さんといらした方では、
　　　　　　　ありませんよ。」
と、言われた。

いったい、どう言うことなのか？と。

まさか、というか
やはり·····彩乃では······ない····

ちがう人が僕に付き添っていたとしか
考えられない。



圭吾は、
落胆と憤りで、いっぱいだった。







圭吾は、自分の両親と朝倉家の親子を

自宅に呼び寄せた。