No one can replace 『貴方の代わりには、誰もなれない。』
紗綾乃は、朝·····
圭都と綾の服を取りに帰宅した。
朝のうちなら、ギゼラが見てくれるから
圭吾も仕事に行ったか
あのまま、ホテルかもしれない。
と、考えて·····
玄関を開けると‥‥
圭吾がいつもはいている、靴があった。
違うのはいてる?
と、考えていると
ドタバタと圭吾が出てきたので
慌てて、向きをかえて、
玄関から出ようとすると
「なぜ、電話にでない?
なぜ、帰ってこないの?」
と、圭吾が叫ぶ
「紗綾乃、なぜ?答えて!!!
何が、あったの?僕が、嫌になったの?
また、僕の前から居なくなるの?」
と、圭吾は、泣きそうな声で言う。
「なら、どうして!!
金髪の女性とホテルに行ってたの?
圭吾が、私じゃだめなんでしょ!
いいよ。その人のところに行って、
私は、圭都と綾と生きて行くから。」
と、言って出ていこうと
すると、後ろから、
圭吾に抱き締められて
「えっ、なんの話?
金髪の女性?
僕には、紗綾乃だけだよ。
僕が、紗綾乃しか、
愛せないの知ってるよね。」
と、言いながら······
あっと、圭吾の顔が変わった。
それを見て、紗綾乃が、
「やはり、身に覚えありだね?」
と、圭吾の腕の中から、
離れようとすると
「いや、違うっ····ちがう····から···
紗綾乃、聞いて。
金髪の女性は、親父の友人の奥さんだよ。
親父から頼まれて、ランチに一緒に
行っただけ。
でも、なぜ、知ってるの?
見たの?なら、声かけてくれたら
紹介したのに。」
と、一気に言われた。