No one can replace 『貴方の代わりには、誰もなれない。』
「えっ‥‥私の勘違い?
お義父様から、頼まれた?‥‥‥‥‥‥‥
‥‥やはりっ、私ではダメなんだと····
また、圭吾を失うと思った‥‥‥‥
診察の後、圭吾とその女性をみて‥‥‥」
と、その場にヘナヘナと
座り込みながら言う·····紗綾乃·····
「紗綾乃、ごめんね。
きちんと、話しとけば良かった。
本当に、ごめん。
でも、本当に、僕は紗綾乃だけ。
紗綾乃以外要らないし、目に入らない。
紗綾乃‥‥お願い‥‥
忽然と消えないで‥‥二度と失うなんて‥‥
無理だから。」
「ごっ‥‥ごめんなさい·····
私は、幸せすぎて、圭吾を
見失っていたのかと‥
‥‥‥良かった·····圭吾······っ···」
「本当だよ。僕が紗綾乃しか
見てないの知ってるくせに。
で?紗綾乃、圭都と綾は?」
「しばらく、ギゼラの所に居るつもりで
圭都達の服など、取りに来たの。
圭吾、いないと、思ってたから」
と、説明すると······
「だめっ~!
わかったよね。紗綾乃?
誤解だって‼
なら、ギゼラの所に行ったらダメだよ。
わかった?
ほら、圭都と綾を迎えにいくよ。
直ぐに。
あっ、その前に
紗綾乃、本当に紗綾乃だけを愛してる。
それは、忘れないで。」
「うん、ありがとう。
私も圭吾が大好き。」
と、紗綾乃から圭吾に
チュッとキスをした。
圭吾は、真っ赤になっていたが‥‥
濃厚なキスのお返しをして
「昨夜は、一睡も出来なかった。
心配で‥」
と、言った圭吾の顔色は悪く
本当に申し訳ないと
思う紗綾乃は
言い忘れていた事を
圭吾に伝えた。
「あっ、あのね····解禁だって·····」
と、圭吾の耳元に囁いた。