隠した心の果て
「わざわざ迎えに来なくても良いのに」

とか言いながらも内心迎えに来てくれるのが嬉しかったりする。なぜなら、私は勇貴の事が好きだからだ。何年前とかそんなんじゃない。気がついたら好きになっていた。でも、勇貴たぶん。兄妹のようにしか思ってないだろう。でもいんだ。近くにいるだけで、それだけでいい。この関係が崩れるかもしれないならこのままの方がいい。そう思っている。

「いやいやいや、俺が迎えに行かないと大学遅刻するでしょ。てか、休むでしょーが!!」

「おかーさんか!」

言い返してやった(笑)
でも、本当のところちゃんと大学に行けているのは勇貴のおかげだ。高校の時1週間勇貴が用事で迎えに来られない時があり、その1週間は遅刻、早退、休みとボロボロだったためそれ以来毎日のように迎えに来る。迎えに来れない時はモーニングコールを電話で起きるまでしてくれる。とても感謝しているが言わないけどね(笑)

「あーちゃんは素直じゃねーな(笑)」

「失礼な!!素直じゃん!」

こんなやり取りをしているうちにあっという間に大学に着いた。
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