狼さんに喰われたい。
「オオガミね。
でも、まぁそれも良いね。

狼と猫ちゃん。」

自分と私を交互に指差す大神さん。


「俺、ミャーって呼ぶから、ミャーは大神(オオカミ)って呼びなよ。」


「勝手に決めないで下さいよ!!」


「そんなに怒んなよ。
ミャー、可愛いじゃん。」


「美弥です!!」


抗議しても大神さんは笑うだけだった。


「ミャー宜しくね?」


もう面倒だな...


「...はいはい。
大神(オオカミ)さん。」


呼び名が決まった所で、目的地に着いた車が止まった。
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