狼さんに喰われたい。
「ミャーは何処で寝る?
そこの扉を開けたら布団があるから、床でもソファーでも寝れるよ。」

大神さんが当たり前のように話す。


「あの...私、本当にここに泊まるんですか?」


今のところ、何もされてないけど、何もされない保証はない。


「床が嫌なら...
ここに来る?」


自分の寝ているベットの布団を開ける大神さん。


「そうじゃなくて!!
本当に...私は貴方に買われたんですか??」


「そうだよ。
だけど、変なことはしないから安心して?」


「じゃあ...どうして十万も出して、私を買ったんですか?」


少し沈黙すると、大神さんは前髪を掻き上げた。
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