狼さんに喰われたい。
パソコンを起動して、カタカタと操作すると見覚えのある画面が出てきた。


「えっ!!これっ!!」


ハマっている携帯ゲームのアプリの最初の画面だった。


「知ってるの?」


「うん!!
このゲームすごく好き!!」


「これ作ったの俺の会社。
ちょっとは信用した??」


夢中になってパソコンの画面に食いついていると、頭の上に大神さんが顔を乗せてきた。


「んー。ちょっとだけ?」


「なら、良かった。
これ、好きな時に弄っていいよ。」

頭の上から歯がカチカチ当たる音が聞こえる。


「本当に?」


「うん。」

大神さんはリビングに戻って行った。



待てよ。
これって、手懐けられてる??
< 28 / 98 >

この作品をシェア

pagetop