狼さんに喰われたい。
「触られる前に...
大神さんが来まし、た。」

そこで大神さんの手がピタリと止まる。

「...本当?」


「はい。」

コクコクと頷いた。


「はぁー。安心した!」

私の上から退いて、ドスン隣に座った。


「え?」

起き上がって大神さんを見つめる。


「いや、ミャーが襲われたのは勿論、殺意が湧くほど嫌だったよ?

だけど、ほとんど何もされて無くて良かった。」


少し乱れたバスローブを大神さんが直してくれる。
< 45 / 98 >

この作品をシェア

pagetop