狼さんに喰われたい。
第3話
大神さんと出会って、5日が経った。

何もされていない(セクハラ紛いはされてるが)とは言え、いい加減このマンションから出たい。


「大神さん。
そろそろ帰っていいですか?
こういうの、軟禁って言うんですよ?」


「へー。
週刊誌に載っちゃうかな?
『某有名ゲーム会社社長、少女を軟禁か!?』
ついでにゲームの宣伝もしてくれると良いねー。」


...と、まぁそんな感じで、大神さんが毎日いるのもあって、逃げ出すタイミングが無かった。


「あ、そうだ。
流石に今日はお仕事に行ってくるね。」


朝ご飯を食べていると、大神さんがそう言った。


「大人しく待っててね?」
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