狼さんに喰われたい。
ドンドンドン!!


乱暴に扉を叩く音がして、目が覚めた。


こんな夜中に誰だろう。


ビクビクしながら、覗き穴から見ると

「大神さん!?」

慌てて扉を開けると、大神さんに抱き締められた。


「心配した...
また連れ去られたのかと...」


息を切らした大神さんに、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。


「羽鳥か?
見つかった。帰っていいぞ。」

大神さんは羽鳥さんに電話すると、私の部屋に入った。
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