狼さんに喰われたい。
「ミャー、俺とキスしたでしょ?
気持ちに悪かった??」


突然、そんなことを訊かれた。


「んー。
気持ち悪いというより、驚きました。」


「じゃあ、こうやって触られたら?」


私の頬に触れる大神さん。


「特には。」


「じゃあ、いっか。」と大神さんは立ち上がって、玄関の鍵をかけて部屋の電気を消した。


「大神さん??」


暗くてよく見えない。


嫌な予感がする。
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