狼さんに喰われたい。
「その聞き方は、ズルくないですか?」


「そうだね。
だけど、形振り構ってられないよ。
...特に好きな子の前では。」


耳元で囁いて、カプリと耳朶に噛み付く。


「ちょっと....ひゃあ!!」


「ん?
ここが良いの?」


大神さんが胸に触れる度に、声が漏れる。


恥ずかしくて我慢しても、大神さんはそれを許してくれない。



「ミャー、もっと鳴いて?」


大神さんの舌が私の頭を真っ白にさせる。



「あっ...やぁあ!」
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