狼さんに喰われたい。
第4話
「こんなもんかな。」

よいしょっ、と大神さんが最後の段ボールを運んでくれた。


「ありがとうございます。
こんなに広いとは思いませんでした。」

両手を横に伸ばして、クルリと一回転した。


大神さんが用意してくれた部屋の方が、住んでたアパートより広かった。


「本当に良いんですか?」


「元々使ってなかったし、気にしないで。」


今日からここに住むんだー...。

大神さんと一緒に住むのは危険だけど、ちょっと楽しみだな...なんて。
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