狼さんに喰われたい。
「布団ですよ、布団!」

一歩前に出て後ろを振り返ると、大神さんの腕をガッチリ掴んだ。


「布団無かったら、寝る所どうするんですか!?」

大神さんをブンブン揺らす。


「あるじゃん。」


だから捨てたんだよ?と大神さんが付け足す。


「まさか...」

嫌な予感しかしない。


「うん。」


「あのソファーで寝ろと??」


ここで一つ言っておく。

ソファーが悪い訳ではない。

寧ろ、あのフカフカなソファーで寝れるなんて、勿体無いくらいだ。

ソファーの場所が悪いのだ。
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