狼さんに喰われたい。
「じゃあ...折角、大神さんが選んでくれたんでこれにしましょうか。」


「さっきのどういう意味!?」と煩い大神さんを無視して、彼が持っていたネイルをスッと取ると会計に向かう。



「ミャー俺が払うって。」


「いえ、これくらいは自分で。」


「駄目だよ。」


レジの前で大神さんとごちゃごちゃしていると、


「彼氏さん、格好付けたいんですよ。」


店員さんが私に笑いながらそう言った。


「そうなんですよ、お姉さん!!
ってことで、お願いします。」

と大神さんが店員さんにお金を渡す。

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