狼さんに喰われたい。
「ありがとうございます。」

大神さんにお礼をいう。

「いえいえ。
それより、カップルに見られてて良かったー。」


「まぁ大神さん、見た目は若いですからね。」


「見た目、は！？」


ネイルの件を引きずっているのか、大神さんが少し落ち込んだ。


「冗談ですよ。
こないだまで高校生だった私と会話出来てるんですから、きっと中身も若いですよ。」


「ミャー、馬鹿にしてない？？」


何も答えず、笑顔で誤魔化す。


「ミャーってどういう人が好きなの？」


「大人っぽいというか...
落ち着いた人ですかね？」


今まで好きな人がいなかったから、よく分からないけど。


「じゃあ、年下より年上？？」


「そうですね。」


...ここで大神さんがガッツポーズをしたことは、面倒なので触れないでおこう。
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