狼さんに喰われたい。
「それだけで、恭介様のやる気は何百倍にもなるので、十分な働きですよ。」

羽鳥さんがニヤリとした。


「...流石、幼馴染ですね。」


「是非今度、扱い方を教えましょう。」

...ブラック羽鳥だ。

あの大神さんを扱えるんだから、私も羽鳥さんに気をつけよう...


「恭介様、遅いですね。」

羽鳥さんが腕時計を見る。


大神さんは、会社の会議に行っている。


因みに、私と羽鳥さんが二人きりになるのを相当嫌がって、会議に行かせるのに苦労した。

...とても大人のすることじゃなかったな。


「予定では、そろそろですよね。」

私も壁の時計を見た。

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